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パリの香りをどうぞ
 菅佳夫のフランス通信
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4/14 皆様、春の盛りにお元気ですか。
四ツ谷の土手の桜も、そろそろ散ったのではないでしょうか。
フランス通信138号をお届けします。
お元気に日々お過ごしください。
菅 佳夫
フランス通信(138)           Paris, le 14AVR.2017
138

*春の花々 ( LES FLEURS DU PRINTEMPS ) 先信137号で3月になっても連翹の花の姿が無い、と書きましたが、3月中旬を過ぎた頃から日中の気温が次第に上がり、330日は25℃、と初夏の気配、4月に入って晴れの天気が続いて、連翹(le forsythia)は勿論、山吹(la kerrie)、タンポポ(le pissenlit)、黄水仙(la jonquille)が咲き、326日の日曜日からは夏時間となって、いよいよ春も盛りと感じました。更に梅(la prune)、杏(l’abricot)、梨(la poire)桜ン坊 (la cerise)が実る桜など白い花が咲いたと思えば、木蓮(le magnolia)やリラ(le lilas) そして藤(la glycine)の花が紫色に咲き、遂には八重桜や花蘇芳(la gainier de Chine)までが濃いピンク色に咲いて、正に「一斉に花開く」有様に、そんな一度に咲くのではなく、順々に咲いて長い間楽しませてくれればよいのに、と思いながらも忙しい嬉しさを感じています。恒例の「お花見」ですが、416日“復活祭”(les Pâques)の日曜日に日本人会の「マロニエの会」が、翌17日“復活祭の月曜日”(le Lundi de Pâques)に早慶上智に東大、一ツ橋、関学などの同窓会合同で、名所となったソー公園で開催が予定されているのですが、花という花が咲いてしまって気に掛かり、八重桜が華やかで美しい北の園へ42日に出掛けてみました。しかし、まだまだ蕾が硬く、安心して幹事の皆さんに報告したのでしたが、その後の好天続きに又心配になり、49日に再び“偵察”に出掛けましたら、満開も満開、学校が復活祭の休みに入ったこともあって、沢山の人達が花見を楽しんでいました。さあ、私達が「お花見」に予定した次の日曜日、そして月曜日、桜花はどうなっているでしょうか。花吹雪に打たれての花見も風情があるかな、と思ったりしていますが、、、、。街は復活祭を前にパンやお菓子の店のウインドーがニワトリや卵、兎やリスなどで可愛らしく飾られ、八百屋の店先には早くも大きく太い白アスパラガス(l’ asperge blanche)やグリーン・アスパラ(l’ asperge verte)が並べられています。

 

*春の小鳥達 ( LES PETITS OISEAUX DU PRINTEMPS ) : 4月ともなれば、さすがに明るく暖かく、それを敏感に感じ取った小鳥達のさえずりが賑やかになってきました。メルル(le merle 黒ツグミ)は、天気さえ良ければ、東の空が少しずつ明ける4時頃から鳴き始め、夕方太陽が沈む頃迄高い所に止まり、胸を張って声高く歌っています。冬の間は枝ばかりの向い側のポプラの木(le peuplier)に不器用に巣を掛けていたカササギ(la pie)のカップルも、時折ちょっかいをかけるカラスに坑いながらもヒナを孵し、若葉が繁って見えなくなった巣で子育ての最中なのでしょう、ガチャガチャと特徴ある声が聞こえます。そう、此の頃はスズメ(le moineau)の姿を見かけませんが、あんなに沢山居たのにどうしたのでしょう。その代りではないのでしょうが、赤い嘴、グリーンの羽毛で尾が長く、インコ(la perruche)の一種か、小さな鳩くらいの鳥が、チャーチャーと鋭く鳴きながら群れを為して飛び交っています。これは一説によると、今から40年程前、オルリー空港の貨物上屋から籠を破って逃げ出し、ソー公園の森に棲んで増えたとのことですが、、、頷けます。我がアパートのバルコンには胡桃を割って置いておくと、四十雀や冠のある四十雀(la mésange, la mésange huppée)、パンソン(le pinson)、辞書を引くと“アトリ”とありますが、ツイーッ、ツイ―ッ、、、と鳴く姿のよい小鳥達がやって来ます。こうした小鳥達は寒い冬の間は一体何処に隠れていたのでしょう。じーっと寒さに耐えて春を待っていたに違いありません。キジ鳩(la tourterelle)でしょうか、やや小型のベージュ色の体で首に白い輪のある鳩が、必ず番いで仲良くやってきてはポッポ―、ポッポ―、、、と鳴いていきます。嬉しい春の賑わいです。ところが最近23度、ハヤブサ(le faucon)がやって来ました。バサバサと大きく羽ばたく音を聞いてそちらを見ましたら、子供の絵本に見るのと全く同じハヤブサの姿がありました。小鳥達を狙ってきたのでしょう。まさかと思いましたが,パリ地区の鳥類学センター(CORIF :Centre ornithologique d’ Ile-de-France)によれば、ノートルダム大聖堂や凱旋門、ブローニュの森などに生息していたものが次第に広がり、現在では50組程の番いを観測しているそうです。(On compte à ce jour une cinquantaine de couples)

 

*「ロダン、100年記念展」( « RODIN, L ‘exposition du centenaire » ) : ロダンの没後100年を記念して「接吻」(le baiser(1888/89))など代表作200点余りを展示して「ロダン展」がグラン・パレで開かれています。Galeries nationales Grand Palais, 3, Avenue du Général Eisenhower, Paris 8e   2017731日迄、火曜日、51日、714日を除く毎日10002000、入場料13€、メトロChamps-Elysées Clémenceau −慎ましい家庭に生まれたオーギュスト・ロダン(Auguste Rodin(1840-1917))は若い頃から物の形に魅かれ、彫刻に憧れましたが、モデル料を払える身分ではありませんでした。一方読み書きもままならない貧農の娘ローズ(Rose Beuret)はパリに出て、帽子用の花飾りを作ったり、モデルをしながら稼いでいるうちに1864年にロダンと出会い、一男をもうけ、従順な猫の様にロダンに寄り添い、紙代までも支払って生活を共にしようと努めました。無一文のロダンは彫刻家カリエ・ベル―ズ(Carrier Belleuse)に連れられてベルギーへ行き、そこで若い兵士をモデルに制作した等身大の「頑強な年齢」(l’âge d’airain)と題した作品が1877年パリで展示され、あまりにも正確な出来上がりに、死体で型を取ったのではないか、と批難された程でしたが、多くの支持を得られるようになり、国家がそれを買い上げたばかりか 、装飾美術館の扉(後にダンテの神曲(La divine comédie)をイメージして制作した「地獄門」(la porte de l’enfer))の注文を受けました。生活では次第にローズをおざなりにして家を留守にすることが多くなり、188343才の時、19才になるカミーユ・クローデル(Camille Claudel)を弟子に迎え入れましたが、その魅力に圧倒され、芸術と愛が混沌とした状況になりました。カミーユは「カレーの市民」(Bourgeois de Calais)等多くの制作を手伝いましたが、自分の作品はロダンの陰に隠れて表に出ることはありませんでした。カミーユの存在にローズは歯を食いしばって耐え、しかしロダンは決してローズと別れようとはしなかったので、カミーユの方が精神的におかしくなってしまいました。ロダンが愛した女性はこの2人だけでなく「肉体の線が自分に生き生きと活力を与える」として、彼の手帳にはプロのモデルや貴婦人など沢山の女性の名前と肉体的な特徴が記されていたといいます。1895年ムードンに館を買い入れ、1917129日ロダン77才、ローズ73才で正式に結婚しましたが、ローズはその2週間後に肺炎で亡くなり、同じ年の1117日ロダンも衰弱してこの世を去りました。今2人はムードンの墓地で永久に離れることなく眠っています。

 

2017414Saint Maxime 日の出0701・日の入2041 パリ朝夕10/日中17℃晴天、

ニース13/18℃晴天、ストラスブール7/16℃晴天、 「マロニエの芽膨らみて風光る」(安芸寛)

 

フランス通信(137)           Paris,le 11MAR.2017
137

*連翹 ( LE FORSYTHIA )「春は黄色の花で始まる」と云いますが、南仏からはミモザの花便り、パリとその近郊では連翹が咲いて春が近いことを知るのが常です。ところが、早ければ1月末にも咲くはずの連翹の花が、今年は2月になっても咲かず、3月になりましたが、アパートや電車の窓から周囲を見渡しても、景色の中にその黄色は無く、住宅街を歩いてみても、庭先や垣根から覗いている連翹の花の姿がありません。そういえば、昨年の暮れから1月中旬頃まで、毎日氷点下の天気が続いて、木々が樹氷を付けて白く凍っていましたから、その頃に出る芽や蕾が凍って駄目になってしまったのかも知れない、と少々淋しい気がしていました。ところが一昨日のこと、まだ寒さが残る広いモンスリー公園を歩いて春を探してみましたら、塀に沿った植込みの隅の方に連翹が二、三本、力なく咲いているのを見つけ、それでも何かホッとした気持ちになりました。土手にはプリマベーラも咲き、黄水仙も咲いて、愈々春がやって来たようです。

 

*「一輪の黄水仙をキューリーに」( « UNE JONQUILLE POUR CURIE » ) : 春の訪れを告げる黄水仙、“癌の治療、研究、そして希望に花を咲かせよう”(« faire fleurir l’espoir contre le cancer »)という運動が、キューリー研究所(l’Institut Curie)を中心に毎年行われています。今年も314日から18日迄、パンテオン広場(Place du Panthéon)に花壇を設けて“心の黄水仙”(des jonquilles du coeur)を売るなど、その他ラ・デファンスや全国各地のショッピング・センターでも色々とアニメーションを開催して、募金運動が展開されます。

*ポンピドー・センターは40 ( LE CENTRE POMPIDOU A 40 ANS ) : 1977131日に開館したポンピドー・センターは、建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)とリチャード・ロジャース(Richard Rogers)の設計による建物の奇抜なスタイルから、当初は“メタルとパイプの化け物”等と不評でしたが、今では国立現代美術館として、美術コレクションではニューヨークのモダン・アート美術館(MoMa(Museum of Modern Art)de New York)に次ぐ堂々世界第2の規模となりました。過去40年間には大小325の展覧会を開催しましたが、美術館だけでなく、図書館、映画館、劇場や子供センターもあり、建物の外側に設けられた“毛虫”(la chenille)と呼ばれるエスカレーターに乗れば、パリの全景を見渡すことが出来ます。ポンピドー・センターのアネックスとして、パリから340q、フランス北東部の町メッス(Metz)には日本人建築家の坂(バン)茂氏設計の新しい感覚のポンピドー・センターが、スペインのマラガにはビュラン設計の“キューブ”と呼ばれる建物のセンターが既に存在し、上海にも設立が予定されています。

 

*サイ・トゥオンブリ―展 ( Expo. CY TWONBLY ) : 現在ポンピドー・センターでは、アメリカ生まれでイタリア在住のアーチスト、サイ・トゥオンブリ―(1928-2011)の絵画、デッサン、彫刻など140点を展示して大回顧展を開催しています。文芸に造詣が深く、高い教養が伺われる洗滌された作品の数々は鑑賞に値することでしょう。まだ存命であった20043月にも“サイ・トゥオンブリ―50年のデッサン展”(« Cinquante année de dessins »)が同センターで開催され、1953年から2003年迄50年間の作品の中から80点余りを展示して好評を得ています。

Centre Georges Pompidou, Place Georges Pompidou,Paris 4区、メトロRambuteau, Hotel de Ville下車、 424日迄、火曜日を除く毎日11時−21時、入場料14€、です。

 

*カミーユ・ピサロ“最初の印象派画家”展( Expo.CAMILLE PISSARRO « LE PREMIER DES IMPRESSIONNISTES » ) : 明るい光のもと、大気に鮮明な、或いはボンヤリと霞んだような、

色も自然な懐かしいような美しい景色、人物、、、、正に印象派を代表する画家の1人と云えましょう。ピサロは自分が絵描きとして制作するだけでなく、セザンヌやゴーギャンなどを教え、又シニャックやスーラはピサロが居なかったら今日に知られる画家として育たなかったであろうと云われています。更に今も残る2500通余りの書簡を通して、文学にも長けていたことが解ります。今回は印象派画家クロード・モネの美術館で知られるマルモッタン美術館で、アメリカや日本、チェコなど世界各国のコレクターから集めた、あまり知られていない作品ばかり60点を展示しています。72日迄、Musée Marmottan, 2,rue Louis Boilly, Paris 16e, メトロ La Muette下車、月曜日を除く毎日10時―18時、木曜日は21時迄、入場料11€ です。

 

*鳥インフルエンザ ( LA GRIPPE AVIAIRE ) : 毎年の話題になりましたが、昨年から今年にかけて、H5N8型ビールスによる鳥インフルエンザが猛威をふるい、特に屋外に放し飼いにする鴨や鵞鳥が罹災、伝染を防ぐ為に、政府命令で既に凡そ230万羽が処分されました。特に名物のフォアグラの産地であるランド地方の被害が大きく、鴨の骨まで焼いて食べる習慣があり、心臓病が殆んど無いと云われる地方だけに、その損害は想像を絶するものがあります。その為225日から35日までパリで開かれたフランス第一の大規模な“国際農業展示会”(Salon Int’l de l’agriculture)には伝染を防ぐ為に家禽類は一切出展がありませんでした。

*ヨット・レース「ヴァンデェ・グローブ」(« LE VANDEE GLOBE ») :(小信132136号参照

4年に1度の単独・無寄港の大ヨット・レース第8回は、昨年の116日ヴァンデェ地方サーブル・ドロンヌ港から29人が参加、80日間世界一周を目指してスタート、悪天候、故障、孤独等の悪条件に多数のレース放棄も出ましたが、今年1191647分、ブルターニュ地方の海の男アルメル・クレアッシュ(39才)が743時間35分の新記録を樹立、サーブル・ドロンヌ港にゴールして優勝しました。その時に「おめでとう。大いに遅れてゴールは2月末になるので、今夜の祝いの宴には残念ながら欠席」と祝電を打ってきた最終走者セバスチャン・デトロモーは32日に「あと8日でゴールの予定。食料が不足して、11食に減らし、魚釣りもして凌いでいる」との連絡をよこしましたが、出発後124日目の31018001着から50日の遅れで無事にゴール、これで29人中11人が完走してレースが終了しました。

 

*パリ・リヨン駅318日、19日の2日間閉鎖 ( LA GARE DE LYON FERMERA 2 JOURS ) :

フランス国鉄(SNCF)では、318日と19日の2日間に亘り、1933年以来使用の旧式転轍機の全てを交換し、新たにする為、思い切って大きなパリ・リヨン駅を閉鎖します。郊外から通勤の方、TGVをご利用の方は代替駅が何所になるのか、十分な情報を得るなり、ご注意下さい。

 

*夏時間 ( L’ HEURE D’ ETE ) : 326日(日)午前2時から夏時間となります。325日(土)お寝み前に時計を1時間進めて下さい。(例:22時を23時に)日本との時差は7時間となりますから午前8時は日本では同日午後3時になります。1029日(日)の冬時間迄続きます。

*2017311Sainte Rosine : 日の出07h12・日の入18h49 パリ朝夕5/日中15℃曇天、

ストラスブール-1/12℃晴天、ニース11/16℃晴天、「地平線春の兆しか陽炎が」(寛) 皆様お元気で

 

フランス通信(136)           Paris,le 07 JAN. 2017
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*インフルエンザの流行 ( L’ EPIDEMIE DE GRIPPE ) : 正月以来続く厳しい寒さに、悪性のヴィールス(le virus virulent)による風邪が大流行、掛かりつけの開業医の所へ行けば、診察待ちの人で待合室は溢れ、或いは医師自身も流感に倒れ、何時でも何でも受けつけてくれる市立や国立の大きな病院の救急課も廊下まで、具合の悪そうな人、人、人、、急がない手術を後回しにして診察・治療にあたる医師や看護婦達、、、入院が決まってもベッドが足りなく、、、しばらくの間はこんな状況が続きました。フランス保健局(Agence Santé publique France)によれば、今回の流感の99%はH3N2というヴィールスによるのだそうですが、65才以上の人には無料のワクチンも、ヴィールスの形が違うのでしょうか効果がなかったとか、特にお年寄りや子供等は肺炎になって死に至るケースも少なくありません。或る新聞は見出しにインフルエンザを「大量殺人」(une hécatombe)と大書きした程、2015年には流感がもとで亡くなった人が18 300人を数え、今回も昨年12月から今年1月迄の間に既に8100人が亡くなっているとのことです。マスクをする人などはめったになく、電車・バスの車内で、口に手もあてずにゴホン、ゴホン、、、家に帰ったら必ずよく手を洗い、うがいして、暖かく過ごすなど、大いなる注意が必要です。

*人口統計 ( LE BILAN DEMOGRAPHIQUE ) : 毎年11日付でINSEE国立統計経済研究所(Institut national de la statistique et des études économiques)が発表する人口調査結果によりますと、2016年度のフランスの総人口は6699万人で、前年度2015年より265千人の増加(+0,4%)、その中約18%の12143千人がパリ市とパリ郊外地区(Ile-de-France)に住んでいるそうです。出生は全国で785千人で2015年に比べて14千人減、死亡は587千人で7千人減、市役所に届け出のあった結婚は239千組、同性婚(le mariage entre individus de même sexe)7千組、平均寿命は女性が85,4歳、男性は79,3歳、それぞれ0,4歳と0,3歳の伸びだそうです。

*ヨットレース「ヴァンデェ・グローブ」 ( « LE VANDEE GLOBE » ) : (小信132号参照)

4年に1度の単独・無寄港の大ヨットレース、第8回は昨年116日にヴァンデェ地方のサーブル・ドロンヌ港から29人が80日間世界一周を目指してスタートしました。途中の悪天候、高波、故障、修理、孤独、等の悪条件から多数のレース放棄も出ましたが、その難関を突破して、1191637分、フランスのブルターニュ地方の海の男アルメル・ル・クレアッシュ(Armel Le Cléac’h)(39)743時間3546秒でサーブル・ドロンヌに帰港してゴール、2013年に優勝したフランソワ・ガバール(François Gabart)が持つ782時間1646秒の記録を破って優勝しました。翌20日の835分には、英国ウエールズのアレックス・トムソン(Alex Thomson)(42)7419時間35分でゴールして2位、続いて23日にはジェレミー・ベユーが786時間38分で3位に入りました。アルメルの優勝を知ったシンガリに控える仲間のセバスチャン・デトロモー(Sébastien Destremau, lanterne rouge du Vandée Globe)は、「おめでとう。226日頃到着予定につき、今夕の優勝祝いの宴には間に合わなくて残念。」と祝電を送って来たそうです。24日には更に3艘が次々にゴール、一体何人が完走するのでしょうか。日本人として初めて参加した白石康次郎さんは惜しくも途中で棄権したようです。

*忘れられたダヴィンチの1枚のデッサン ( UN DESSIN DE VINCI OUBLIE ) : 寒さの厳しい1月のある日、父親が遺したコレクションの中から14枚のデッサンを携えた年輩の紳士が、鑑定士、公売人として知られるT氏の事務所を訪れて、鑑定を依頼しました。その中の1枚“サン・セバスチャン”(Saint Sébastien)と題したデッサンが左手で描かれたものと判り、裏側には左手で逆に書かれた文章が現れました。これは正にレオナルド・ダヴィンチ(Léonard de Vinci(1452-1519))の特徴で、果たしてそれが本物か、鏡を立てて読んでみたり、科学的にも慎重に調べたところ、1480年頃に描かれた本物との結論に至り、1500万€と査定されました。しかし競売にはかけられず、現在ルーヴル美術館が引き取るべく、決定待ちとのことです。

*ドゴール空港美術館 ( L’ ESPACE MUSEES DE ROISSY ) : パリ・ドゴール空港にある美術館をご存知ですか。2013年に作られた200uの小さな美術館ですが、現在はピカソが南仏で制作した作品、セラミックの水差し(1951)を始め、絵画では“横たわる裸婦とギターを弾く男”(Nu couché et homme jouant de la guitare)(1970)、マネの有名な“草の上の昼食”を真似た“マネによる草の上の昼食”(Le Déjeuner sur l’herbe d’après Manet)(1961)など35点を展示しています。場所はターミナル2E、出国手続きを済ませ、搭乗待合室・搭乗口のあるホールのM、高級品のブティックが並んでいる所です。615日迄開催、入場無料ですから、日本への飛行機の搭乗が始まる迄の待ち時間に訪れてみては如何でしょうか。

*「近代美術のイコン」“シュチューキン・コレクション”展・会期延長 ( L’ EXPOSITION CHTCHOUKINE PROLONGEE ) : 小信134号にてもご紹介した当展は、初めて見る、めったに見ない、珍しい、しかも解り易いモネやピサロ、マチス、ゴーギャン、ゴッホなど親しみある画家たちの130点もの作品を展示して、大変に好評を得ていますので、220日迄であった会期が35日迄延長になりました。Fondation Louis Vuitton (8, Avenue du Mahatma Gandhi, Bois de Boulogne, Paris 16e)メトロLes Sablons下車、開館時間も変更されています:火曜日を除く毎日11時―20時、金曜日は23時迄、土曜・日曜は09時‐21時、各地の学校“2月の休み”中は火曜日を除く毎日09時‐21時、金曜日は23時迄、入場料16€、18才未満は5€です。

*冬のソルド ( LES SOLDES D’ HIVER ) : 恒例の“冬物一掃大売り出し”が始まっています。街でご覧の通り、ショーウインドーには“−30%”“−50%”中には“−70%”等と大書きしたビラが貼られ、外の寒さも忘れる様な熱い雰囲気が221日迄続きます。人気商品はまず衣類、電気製品、そして化粧品、家具、、、だそうです。NET販売でも“ソルド”が存在しますが、店頭での様に商品を手に取ってみることが出来ず、商品の“良し悪し”が判らないのが欠点です。中には始めからソルド用に作られた安価な商品もあるようですから、注意が肝心です。

今迄「日曜日は休日、休むべき、、、、」等と騒いでいた労働組合も遂に目覚めたのか、長い間の論争も何処へやら、日曜日も商売、商売、と、デパートが“日曜営業”を始めました。日本の様に“日曜日は家族揃ってデパート”となるのかどうか、観光客には朗報です。

*201723Saint Blaise 日の出0817・日の入1751、天気:パリ朝晩8/日中12℃曇天、ニース10/15℃曇天、ストラスブール5/9℃晴天、、、、、南仏からはミモザの花便り、今年も黄色い花で春が始まりました。「霧の朝鶯の声春近く」「雪解けにゴム長汚れ泣く子供」(安芸寛)皆様どうぞお元気で。
フランス通信(135)<謹賀新年>         Paris,le 07 JAN. 2017
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*新年 ( LE NOUVEL AN ) : 皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。私が住むパリの郊外は、気温もパリより23度低く、大晦日に突然の寒波襲来、朝夕は零下7℃位まで下がり、雪も降らないのに木々は白く凍って、日中でも零下3℃の厳しい年明けとなりました。パリの街はご存知の通りの警戒態勢が布かれる中、大晦日の宴の後は、どの店も閉まり、LED電飾ばかりが華々しく眩しい、何か淋しい通りに、大晦日の晩から元日の昼まで終夜運転で無料サービスのメトロやバスに、正月だから何かあるのではないかと期待して繰り出した観光客も手持無沙汰で、偶に開いているカフェばかりが賑わっている、そんな正月の情景が見られました。(参考:201711日 日の出0843・日の入1704 パリ市内 朝夕‐4℃・日中‐1℃、パリ郊外 ‐7℃・‐3℃ 曇天、南仏ニース 朝夕7℃・日中15℃ 晴天)

*賀状 ( LA CARTE DE VOEUX ) : 今年も沢山の友人・知人から賀状が郵送され、嬉しく受け取りました。和紙で絵図も素敵なカード、微笑ましい家族の写真入りのカード、懐かしいお年玉付き葉書、そして写真や絵を器用にアレンジしたメールによる賀状、、、、、、有難うございます。しかし中には賀詞も名前・住所も全てが印刷されて、読解不可能な署名のみ手書きのもの、「お元気ですか」の言葉も無く、形式ばかりで無意味な、嬉しくもない賀状も相変わらずです。お送り下さった方には申し訳ありませんが、一言の近況でも記して頂きたかった、と残念に思います。

*今年の祝祭日( LES JOURS FERIES EN 2017 ) : 1年に11日あるフランスの祝祭日の中、旧年中はクリスマスの1225日の様に日曜日と重なる日が3日もあり、日本の様な振替休日の制度が無いものですから「パリっ子の嘆き」(la voix plaintive des Parisiens)が聞かれました。

今年は1月元日(Jour de l’An)が日曜日でしたが、417日“復活祭の月曜日”(Lundi de Pâques),51日“メーデー”(Fête du Travail)は月曜日、58日“戦勝記念日”(Victoire1945)も月曜日、525日“昇天祭”(Ascension)は木曜日、65日“聖霊降臨祭の月曜日”(Lundi de Pentecôte) 714日“革命記念日”(le Quatorze Juillet, Fête Nationale)は金曜日、815日“聖母被昇天祭”(Assomption)が火曜日、111日“諸聖人の祝日”(Toussaint)は水曜日、1111日“休戦記念日”(Armistice 1918)は土曜日、そして“クリスマス”1225日は月曜日。因みに2018年の元日も月曜日に当たり、“連休も望める明るい年”と云われています。

この3日から学期が始まった学校の今年の休みについては、地域により多少異なりますが、パリ・ヴェルサイユ地区については、25日から219日迄が“2月の休み”(Vacances de Février)42日から417日迄は“復活祭の休み”(Vacances de Pâques)、“夏休み”(Vacances d’éré)は全国一斉に79日から93日迄、1022日から115日迄“諸聖人の祝日の休み”(Vacances de Toussaint)、そして1224日から2週間は“クリスマスの休み、冬休み” (Vacances de Noël,vacances d’hiver)となっています。

*元日生まれの赤ちゃん( LES NOUVEAU-NES DU JOUR DE L’AN ) : 新年を迎えるなり生まれる赤ちゃんが毎年話題になりますが、今年はパリ郊外の病院で040秒に生まれた女の子でクロエ(Chloé)と名付けられ、祝福されました。しかし一方ではこんな話題もありました。それは、間もなく新年という大晦日の2350分に生まれた男の赤ちゃんに産科の医師が「僅かの差ですから、出生記録は目出度いので11日としましょうか、、、?」しかしお父さんのジャン(Jean)さんは「いえ、1231日と記入してください。これからの息子の人生を嘘から始めさせたくないので、、、。」と硬く断ったそうです。新年に初感動を覚えたお話です。

*ツール・ド・フランス( LA TOUR DE FRANCE ) : もう100年以上も前、1903年に始まった自転車の大ロード・レース、世界の選手たちを集めて今年はその第104回、71日にドイツのデュッセルドルフをスタートします。ベルギーとルクセンブルグを経由して74日にフランス入り、ミネラル・ウオーターのヴィッテル、ワインのニュイ・サン・ジョルジュ、スイス国境近くのシャンベリィ、ボルドー・ワインのベルジュラック、聖地ルルドに近いポーからピレネー山脈に入り、714日の独立記念日にはサン・ジロンからフォアへ峠越え、エアバスのブラニャックを抜けてからはロデスを経由してアルプス山脈へ向かい、セール・シュヴァリエ、ブリアンソン、と山越えをしてから、ノストラ・ダムスのサロン・ド・プロヴァンスへ、そして722日、地中海へ出てマルセイユへ、、、、此処では2024年のオリンピック誘致をアピールする為に旧港や山上のノートル・ダム大聖堂等、変化に富んだ市内23qを巡ります。その後飛行機で一気にパリ近郊のモンジュロンへ飛び、翌723日愈々パリへ、全行程3516qを争います。パリに入るとルーヴル宮から凱旋門のシャンゼリゼ大通りを上り下り8周してゴールしますが、今回は2024年のオリンピック大会のパリ誘致の為のアクションとして、シャンゼリゼへ入る前にエッフェル塔と同い年のガラスと鉄の殿堂グラン・パレの中をまず通過するという極めて稀な企画が為されています。913日にリマで開かれるIOC(国際オリンピック委員会(CIO :Comité International Olympique))の会議で“パリ2024”の決定が得られるかどうかが関心の的です。尚、このレースのTV中継では、各地沿道の景色、名所旧跡を映してくれますので、これも楽しみです 。自転車の話ですが、パリ郊外のサン・カンタンにある自転車競技場(le vélodrome)で、この14日、大勢の観衆を前に、105才になるロベール・マルシャン(Robert Marchand)さんが、1時間に22,5kmを走って高齢者としての新記録を立てて祝福を受け、新年の話題となりました。因みに普通の世界記録は英国のブラッドレー・ウイギンスが立てた1時間に54,5kmです。

*違反と罰金(LES FRAUDES ET LES AMENDES) : フランス国鉄(SNCF)とパリ交通営団(RATP)は、パリ地区だけでも年間3億ユーロの赤字の原因の一つである利用者の違法行為の取締り強化に乗り出し、不正乗車などに対する罰金額を改めました。それによりますと、無賃乗車・50€、車内・駅内での喫煙・68€、他人の乗車券使用(定期券など)・70€、車内、駅内での吐痰、吐唾、放尿・60€、忘れ物は危険物放置と見做し・60€、自転車、スケート・ボード、ローラー・スケート等の使用・60€、終点になっても眠って起きず、車内に留まった場合・60€、等々です。又、取り締まりを受けた現場で即刻罰金が払えない場合は、更に書類作成料50€が追加されます。「もしもしお客さん、車庫ですよォ 。」「え、なにィ、シャコだってェ?それならシャコでもう一杯!、、、」は通じなくなりますのでくれぐれもご注意ください。しかし、こうした違反行為の取り締まりの現場は、検札以外は見たことがありません。誰が取り締まるのでしょうか、、、。

*201717St.Raymond  日の出0842・日の入1711、パリ朝夕‐3/日中1

晴天、ニース3/10℃晴天、SXB8/3℃曇天 「冷たさに身も引き締る寒の水」(安芸寛)

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